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Nocrel / 生成AI利用方針
GENERATIVE AI POLICY

Nocrelの生成AI利用方針

 Nocrelはノベルゲームを制作するブランドとして、企画、文章、画像、スクリプトなど、作品制作のさまざまな工程で生成AIを利用しています。

 その事実を隠したり、実際より小さく見せたりするつもりはありません。一方で、生成AIを利用することについて、著作権、学習データ、品質、作者性、創作文化への影響など、さまざまな考え方や懸念があることも理解しています。

このページでは生成AIの賛否を論じるのではなく、Nocrelがどのような考え方で生成AIを利用しているかを明記します。

生成AIは、Nocrelにとって重要な制作手段です

 Nocrelでは生成AIを一時的な流行や単なる便利機能として扱っていません。制作者が「こういう作品を作りたい」と考えた時、それを実際の文章、画像、スクリプト、ゲームとして形にするための制作手段として利用しています。人間だけでは技術的、時間的、能力的に難しかったことを補い、制作できる範囲を広げることが主な目的です。そのため現在のNocrelにとって、生成AIは制作工程から簡単に切り離せるものではありません。ただし、目的は生成AIを使うことそのものではありません。目的はあくまでノベルゲームを作ることであり、そのために必要な手段として生成AIを利用しています。

作品について判断し、最終的な責任を負うのは制作者です

 Nocrelでは、テーマ、アイデア、プロット、構成、草稿、推敲、画像制作、スクリプトなど、さまざまな段階で生成AIを利用します。ですが、AIから出力されたものをそのまま無条件に作品へ採用することはありません。何を作るか、何を採用するか、何を直すか、何を捨てるか、そしてどの状態を完成とするかを判断するのは、制作者です。AIが提案した内容であっても、作品に合わなければ使用しません。逆に、制作者の意図を形にするために有効であれば積極的に利用します。Nocrelでは、生成AIを作品の制作主体ではなく、制作者の意思を実現するための制作手段として位置づけています。

生成AIの背景にある創作物と制作者への敬意を忘れません

 現在の生成AIが、膨大な学習データとしての文章、画像、プログラム、その他の情報を背景として成立していることをNocrelは強く意識しています。その背景には、長い時間をかけて作品や技術を生み出してきた多くの人々がいます。Nocrelは、AIから何かを出力できるからといって、それまで存在してきた創作物や制作者の価値がなくなるとは考えていません。ゆえに生成AIを利用する時も、既存の創作文化の上に現在の技術が存在しているという認識を持ち続けます。第三者の創作物や権利を軽視することを、AI利用の理由にはしません。

AIによる生成物を、そのまま製品にすればよいとは考えていません

 生成AIは非常に強力な制作手段ですが、常に正しいもの、優れたもの、作品に適したものを出力するわけではありません。画像であれば、構図や物体、文字、人物、時代設定などに不自然な点が生じることがあります。そのため再生成を行ったり、必要に応じて色味、トリミング、文字、細部などを調整したうえで使用します。文章やシナリオについても、AIによる草稿や提案をそのまま完成原稿として扱うことはありません。アイデアとしては参照することもありますが、文章自体は制作者が全面的に書き下ろしています。スクリプトについては出力されたコードが思った通りの動作をするか、作品の仕様に合っているかを確認し、仕様に満たない場合は制作者自らが修正します。NocrelにとってAI利用とは、生成されたものをそのまま完成品として扱うことではありません。

AIによって知識や技術の一部を補うことはできますが、判断まで不要になるとは考えていません

 生成AIによって、それまで専門的な知識や技術を持つ人にしか難しかった作業の一部を、より容易に行えるようになりました。Nocrelもその恩恵を受けています。しかし「形にできること」と「作品として成立させること」は同じではありません。AIが出力したものが制作者の意図に合っているか、正しいか、面白いか、作品のテーマやコンセプトに合っているか、不自然ではないかを判断する役割は残ります。生成AIは制作者の能力を補うことはできますが、作品について考え、選び、責任を持つことまで不要にするものではないと考えています。

AIを利用することと、作品の品質を下げることは別の問題だと考えます

 Nocrelが生成AIを利用する目的は、制作工程を省略して低品質なものを短時間で販売することではありません。むしろ、それまで表現不可能だった背景、演出、素材、機能などを実現し、制作者の意図を表現できる範囲を広げるために利用しています。AIを利用したから品質が高くなるとも、AIを利用しなければ品質が高くなるとも考えていません。最終的に重要なのは、完成した作品をプレイされた皆さんが、どのような体験を得ることができたかだと考えています。NocrelではAIの使用不使用よりも、完成した作品に責任を持てるかどうかを制作基準にします。

生成AIを利用しないという考え方も尊重します

 生成AIについて、著作権、学習データ、仕事への影響、文化への影響など、さまざまな懸念があることは理解しています。そうした問題について考えたり、生成AIを利用しないという選択をしたりすること自体を、Nocrelが否定するものではありません。一方で、Nocrelは生成AIを利用するという選択をしています。AIを利用しない人に利用を求めるつもりはありませんし、同様に、生成AIを利用しているという理由だけでNocrelの制作方針を変更することもありません。生成AIそのものの賛否を争うことではなく、自分たちが利用する以上、どのように利用するかについて責任を持つことを重視します。

よくある質問

Q.Nocrelの作品は「AIで作ったゲーム」なのですか?

 生成AIを利用して制作しているので、その意味では「はい」です。NocrelはAIを使用していることを隠しません。ただし、AIに作品全体を任せ、出力されたものをそのまま販売しているという意味であれば、答えは「いいえ」です。企画、選択、修正、構成、実装、完成判断などを含め、制作上の意思決定は制作者が行います。Nocrelでは、「AIを使って作ること」と「AIにすべてを作らせること」は同じではないと考えています。

Q.シナリオもAIが書いているのですか?

 生成AIは、テーマの検討、アイデア出し、プロット、構成、草稿、文章の推敲など、複数の工程で利用しています。そのため「文章にはAIが一切関与していません」という説明はしません。一方で、AIが出力した草稿をそのまま使用することはありません。登場人物をどう描くか、場面をどう進めるか、何を削るか、どの言葉を残すかなどは、制作者が判断しながら執筆しています。AIが生成した文章をそのまま使っている部分はありません。

Q.画像も生成AIで作っていますか?

 Nocrelでは、作品中の風景や建物、物品その他の画像制作にも生成AIを利用しています。必要な風景や物体を指定して生成し、作品の設定やシーンに合うまで修正を繰り返します。また、必要に応じて色味、トリミング、文字、細部などの調整はレタッチソフトで手動で行っています。AIが出力した画像を完成とするのではなく、ノベルゲームの一部として使用できる状態まで調整した上で採用しています。

Q.AIに学習された元の作品については、どう考えていますか?

 生成AIの技術が、多数の既存の文章、画像、プログラムその他の情報を背景として成立していることは認識しています。Nocrelは、それを「AIが作ったものだから元の創作者とは無関係」と考えてはいません。現在の生成AIが成立するまでに、多くの人が作り上げてきた創作物や技術が存在していることへの敬意は、AIを利用する側が忘れてはいけないと考えています。そのため、第三者の創作物や権利を軽視することをAI利用を正当化する理由にはしません。公開・販売する成果物についても、法令や利用するサービスの規約、第三者の権利に配慮します。

Q.AIを使うのは「手抜き」ではありませんか?

 AIによって作業時間を短縮できる工程は多くあります。しかし、Nocrelでは時間を短縮すること自体を目的としてAIを使用しているわけではありません。短縮できた工程があるからこそ、それまで制作できなかった背景や演出を追加したり、次の作品へ時間を使ったりすることができます。AIを使った結果として作品の質が落ちるのであれば、それはNocrelにとって望ましい使い方ではありません。制作手段ではなく、最終的な作品の品質によって判断されるべきだと考えています。

Q.生成AIに反対する意見については、どう考えていますか?

 生成AIに対して懸念や反対意見を持つ人が存在することは理解しています。その中には、著作権や学習データ、職業、創作文化などについて考える上で重要な問題提起もあると考えています。Nocrelは、それら全てを否定したり、AIを利用しない人に考えを変えるよう求めたりするつもりはありません。また同時に、NocrelにはNocrelの制作方針があります。生成AIを利用するという選択そのものについて議論を続けるのではなく、その利用方法と完成した作品について責任を負うことをNocrelの基本姿勢とします。

この方針は、生成AIを取り巻く技術、法令、サービス規約、社会状況等の変化に応じて見直す場合があります。

制定・更新

制定日
2026年10月15日
更新履歴
v1.00 初版公開
制作
Nocrel
お問い合わせ
info@nocrel.jp